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遺伝について - 歯周病治療 | 歯医者・歯科

歯周病は遺伝するのか?

歯周病は細菌感染症ですので、個人の免疫力などによって発症するかどうか左右されます。
病気に対する抵抗力は遺伝することが知られています。歯周病も例外ではありません。
歯磨きを頑張っているのに発症する人もいれば、歯磨きをさぼっていても発症しない人もいるのです。

歯周病患者のレントゲン写真

若年者に発症する侵襲性歯周炎という極めて深刻で予後不良な歯周病は遺伝性の疾患です。

また、以下に示す遺伝性疾患に重度の歯周炎が発症する場合があります。

・好中球減少症

骨髄での好中球産生能が低下してしまう疾患。感染しやすい為、日常的に徹底した口腔清掃が必要です。

・Papollon-Lefevre症候群(パピヨン・ルフェーブル症候群)

乳歯が生えてきてすぐに歯周炎を発症。歯槽骨(歯を支える骨)が急速に吸収され、早期に乳歯が抜け落ちてしまいます。永久歯が生えてきても同様の経過をたどり、15歳くらいまでにほとんどの歯が抜け落ちてしまうこともあります。
通常の歯周病治療は効果がないので特殊な抗菌薬投与などが試みられています。

・Down症候群(ダウン症候群)

重度の歯周炎が乳歯、永久歯に発症します。
ダウン症候群の場合、口を閉じられなかったり、開咬などが歯垢の沈着を促進してしまい、歯周病の進行が促進されると考えられています。適切な歯磨きや歯石除去などの口腔清掃指導で予防できます。

・Ehlers-Danlos症候群(エーラース・ダンロス症候群)

コラーゲンの合成異常を起こす疾患です。
歯肉肥厚が顕著で、永久歯が早期に脱落します。歯の先天欠損や歯列不正も見られます。

・Chediak-Higashi症候群(チェディアック・ヒガシ症候群)

先天的免疫不全疾患です。
感染しやすく、皮膚や呼吸器に化膿性炎症を繰り返します。口腔内では重度の歯周病と潰瘍ができやすい。

・低ホスファターゼ症

骨や歯の形成不全を起こす遺伝性疾患です。
口腔内ではセメント質形成不全による乳歯脱落が特徴ですが、乳歯だけが重度の影響を受ける場合が多いようです。この疾患の患者さんの歯科治療は困難です。

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