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受けるべきか、について - 歯列矯正 | 歯医者・歯科

歯列矯正が必要ない人とは?おすすめするケースとおすすめできないケース

公開日:2021年12月26日 最終更新日:2022年12月1日

監修:顧問指導医

歯列矯正は歯並びをきれいにする治療です。
歯並びが悪くても、虫歯や歯周病ほどに痛みなどの自覚症状がないので、歯列矯正を受けるべきか、そのままにしておいた方がいいのかで悩んでおられる方もいらっしゃします。

歯列矯正を受けた方がいいケースほど、おすすめしないケースについてはあまり周知されていないようです。
そこで今回は、歯列矯正をした方がいいのか、それともしない方がいいのかについてお話しします。

歯列矯正がおすすめできないケース

歯列矯正での治療がおすすめできないケースもあります。

長期的な通院が難しい

長期的な通院が難しい

歯列矯正の治療期間は、2〜3年ほどの長期に及ぶことが多いです。
この間に、入学や卒業、就職で転居が予定されている方は、治療の途中で受診することが難しくなることもあるでしょう。

また、定職にすでについている方でも、自衛官や警察官のように定期的な異動がある方もいらっしゃいます。
歯列矯正の期間中に転勤する可能性が高い方も、歯列矯正は難しいかもしれません。

定期的な通院が難しい

定期的な通院が難しい

歯の表面にブラケットという金具を装着し、そこに通したワイヤーで歯を移動させるマルチブラケット矯正では、一定の間隔でワイヤーの交換を受ける必要があり、定期的な通院が欠かせません。

インビザラインのようなマウスピース矯正では、マルチブラケット矯正ほどのペースではありませんが、やはり定期的な通院が必要です。

前述した通り、歯列矯正は2〜3年という長期にわたる治療です。この間、定期的に歯科医院に通院することが難しい方も、歯列矯正は受けづらいのではないかと思われます。

虫歯や歯周病がある

虫歯や歯周病がある

歯列矯正の期間中は、そうでないときと比べて歯みがきが難しくなることから、虫歯や歯周病になりやすくなるだけでなく、なった場合の進行も速くなります。
このため、虫歯や歯周病がある方は、歯列矯正に取りかかる前にしっかりと治しておかなくてはなりません。

虫歯や歯周病がすでに認められる方は、それらが治らないと歯列矯正を受けることはできません。
この間、定期的に歯科医院に通院することが難しい方も、歯列矯正は受けづらいのではないかと思われます。

自己管理が難しい

自己管理が難しい

例えば、マルチブラケット矯正を選んだ場合、歯の表面に複雑な形をした矯正装置を接着しますから、日常の歯みがきが難しくなります。
歯列矯正を受ける前以上に、丁寧に時間をかけて歯を磨かなくてはなりません。

マウスピース矯正なら、取り外しできますから歯みがきは難しくないのですが、定期的に新しいマウスピースに交換する、1日の装着時間を守るなどのマウスピースの管理が欠かせません。

このようにいずれの方法を選んでも、ご自身での歯みがきを通した健康管理やマウスピースなどの管理が不可欠です。
歯列矯正の治療期間中にこうした自己管理ができない方には歯列矯正は向いていません。

歯列矯正自体が難しいケース

また、歯列矯正による治療では改善が難しい場合も歯列矯正はおすすめできません。

歯の奇形

歯の奇形

歯にも奇形歯があります。
一例を挙げると、矮小歯です。
前歯の歯並びをきれいにしたいということで歯科医院を受診したところ、前歯がきれいに見えない原因が、矮小歯という本来よりもサイズが小さい奇形の歯だったということがあります。

矮小歯が原因なので、小さな歯のサイズを被せ物などを利用して普通のサイズすることで症状の改善を図ります。
このように悩みの原因が歯列不正ではないケースに対しては、歯列矯正以外の選択肢を考える必要があります。

腫瘍が原因で歯が動いた

腫瘍が原因で歯が動いた

歯並びが悪いと思っていたら、その原因が腫瘍だったということがあります。
一例を挙げるとエナメル上皮腫という良性腫瘍です。
エナメル上皮腫は、10〜30代の若い方の下顎の奥歯あたりに生じやすい傾向があります。

骨が盛り上がったり、歯が動いて歯の位置が変わったりします。
この場合、歯列矯正ではなく、腫瘍摘出手術が必要です。

本人が歯並びを気にしていない

本人が歯並びを気にしていない

ご家族の方など、周りの方が歯並びが悪いと思って歯列矯正をすすめていても、当の本人が歯並びの悪さを気にしていないというケースもあります。
歯列矯正は、治療費が高額な上に治療期間も普通の歯科治療と比べてとても長いです。

ご本人に歯列矯正へのモチベーションがないのであれば、治療が治療途上で中断することもあります。
ご本人が歯並びを気にしておらず、歯列矯正を受けようという意思がないなら、歯列矯正は難しいです。

歯列矯正をおすすめするケース

次のようなケースでは歯列矯正を受けた方がいいでしょう。

歯並びが悪い

歯並びが悪い

歯列矯正を受けようという最も多い理由が、”歯並びの悪さ”です。
”歯並びが凸凹としている””受け口や出っ歯などの歯並びの悪さが気になる”場合は、歯列矯正で治療した方がいいでしょう。

噛み合わせが悪い

噛み合わせが悪い

”奥歯の噛み合わせが悪く、しっかり噛めない”場合も、奥歯の位置を整えてしっかり噛めるようにした方が良いので、歯列矯正で歯並びを整えた方がいいでしょう。

顎の形のバランスが悪い

顎の形のバランスが悪い

上顎の骨格に対して、下顎の骨格が小さすぎると上顎前突症になりますし、反対に下顎の骨が大きすぎると反対咬合になります。

このような骨格の異常を認める場合は、矯正治療と顎矯正手術という顎の骨の形を整える手術を行わなければ、改善できません。

虫歯や歯周病の原因が歯並びにある

虫歯や歯周病の原因が歯並びにある

虫歯や歯周病の原因が、歯並びが悪く歯みがきがきれいにできないことにある、そのようば場合も、歯みがきの練習や工夫だけでは中々改善が難しいものがあります。

歯並びをきれいに整えて、歯みがきしやすい状態にするのが最善の対応なので、歯列矯正で歯並びをきれいにする方がいいです。

はっきりと発音できない

はっきりと発音できない

歯並びと発音にも関係性があります。
例えば、受け口の歯並びでは、サ行の音などがはっきりと発音できません。

はっきりと発音ができないという方で、歯並びが良くない場合も、歯列矯正で歯並びを整えることをおすすめします。

まとめ

今回は、歯列矯正をおすすめしないケースを中心にお話ししました。
今回は、歯列矯正をおすすめしないケースを中心にお話ししました。
①長期的な通院が難しい
②定期的な受診が難しい
③虫歯や歯周病がある
④自己管理が難しい
このような場合は、歯列矯正を望んでいても中々難しいです。
また、
①歯の奇形
②腫瘍が原因で歯が動いた
③本人が歯並びを気にしていない
場合は、歯列矯正では対応できません。
歯並びで歯列矯正を受けようかどうか迷っている方は、まずは歯科医院で相談することをおすすめします。
当院では、歯の色素沈着の解消にも積極的に取り組んでいます。
歯の色素沈着と言っても専門的な知識と経験が必要です。
歯の色素沈着でお悩みの方は、当院で是非ご相談ください。

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