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種類について - 入れ歯治療 | 歯医者・歯科

入れ歯の種類と選び方|
特徴・費用・メリット・デメリットの比較

入れ歯(義歯)には、保険診療から自由診療まで様々な種類があります。それぞれの特徴、メリット・デメリット、費用を理解した上で選択することが重要です。

1. 入れ歯の基本分類

歯の欠損状態により、入れ歯は大きく2つに分類されます。

総義歯(総入れ歯)

すべての歯を失った場合
上顎または下顎、あるいは両方

部分床義歯(部分入れ歯)

1本以上の歯が残っている場合
残存歯を利用して固定

2. 主な入れ歯の種類と特徴

保険の入れ歯(レジン床)と自費の入れ歯(金属床)の厚み・熱伝導性の違いを比較したイラスト

レジン床義歯(保険診療)

概要:

レジン(プラスチック)製
保険適用で最も一般的
部分入れ歯の場合、金属の留め金(クラスプ)がある

メリット:

✓ 保険適用で費用が安い(総入れ歯で1〜2万円程度、部分入れ歯で5千〜1万5千円程度)
✓ 修理・調整が比較的容易
✓ 短期間で製作可能
✓ ほとんどの歯科医院で対応可能

デメリット:

⚠ 厚みがあり、違和感を感じやすい
⚠ 金属の留め金が見える(部分入れ歯の場合)
⚠ 熱伝導性が低く、食べ物の温度を感じにくい
⚠ 割れやすい
⚠ たわみやすい(部分入れ歯の場合)

適している方:

費用を抑えたい
初めての入れ歯
まずは試してみたい

費用:

保険適用(3割負担で5千〜2万円程度)

金属床義歯(自由診療)

概要:

歯茎に触れる部分が金属製
コバルトクロム、チタンなどの金属を使用

メリット:

✓ 薄く作れるため、違和感が少ない
✓ 強度が高く、たわまない
✓ 熱伝導性が良く、食べ物の温度を感じやすい
✓ 割れにくい
✓ 清潔に保ちやすい

デメリット:

⚠ 費用が高額(20万〜50万円程度)
⚠ 修理が難しい場合がある
⚠ 金属アレルギーの可能性(チタンはアレルギーが少ない)
⚠ 製作期間が長い場合がある

適している方:

違和感を最小限にしたい
しっかり噛みたい
食事の温度を感じたい
長期的に使用したい

費用:

20万〜50万円程度(材質により異なる)

ノンクラスプデンチャー(自由診療)

概要:

金属の留め金を使用しない部分入れ歯
弾力性のある樹脂で固定

メリット:

✓ 金属の留め金が見えない
✓ 軽い
✓ 金属アレルギーの心配がない(内部補強に金属を使う場合を除く)
✓ 審美性が高い

デメリット:

⚠ 費用が高額(15万〜30万円程度)
⚠ 強度・耐久性に限界(一般的に3〜5年程度)
⚠ 修理が困難
⚠ たわみやすい
⚠ 欠損歯が多い場合は不向き
⚠ 咀嚼効率が劣る場合がある

適している方:

欠損歯が少ない(1〜3本程度)
審美性を重視する
金属アレルギーがある

費用:

15万〜30万円程度

詳細:

別記事「スマイルデンチャー(ノンクラスプデンチャー)について」をご参照ください

マグネットデンチャーとインプラントオーバーデンチャーの固定の仕組み(安定性の向上)の図解

マグネットデンチャー(磁石式入れ歯)(自由診療)

概要:

残存歯の根やインプラントに磁性金属を取り付け、入れ歯側の磁石で固定

メリット:

✓ 強力な磁力で安定性が高い
✓ 着脱が簡単
✓ 金属の留め金が見えない
✓ 残存歯への負担が比較的少ない

デメリット:

⚠ 費用が高額(1装置あたり5万〜10万円程度+入れ歯本体)
⚠ 歯の根が健康でないと使用できない
⚠ MRI検査時に影響する場合がある
⚠ 磁石部分の定期的なメンテナンスが必要
⚠ 土台となる歯の根が虫歯や歯周病になると使えなくなる

適している方:

歯の根が健康に残っている
入れ歯の安定性を高めたい
着脱を簡単にしたい

費用:

5万〜10万円/装置+入れ歯本体の費用

重要な注意点:

土台となる歯の根の健康維持が不可欠です。虫歯や歯周病にならないよう、丁寧なケアと定期検診が必須です。

インプラントオーバーデンチャー(自由診療)

概要:

2〜4本のインプラントを埋入し、それを支えにして入れ歯を固定主に総入れ歯に応用

メリット:

✓ 非常に安定性が高い
✓ しっかり噛める(通常の入れ歯の2〜3倍の咀嚼力)
✓ 入れ歯を小さく設計でき、違和感が最小限
✓ 発音しやすい
✓ 取り外して清掃できる

デメリット:

⚠ 費用が非常に高額(インプラント1本30万〜50万円×本数+入れ歯本体)
⚠ 外科手術が必要
⚠ 治療期間が長い(3〜6か月以上)
⚠ 全身状態により適応できない場合がある
⚠ 定期的なメンテナンスが必須
⚠ インプラント周囲炎のリスク

適している方:

総入れ歯が安定しない
しっかり噛みたい
全身状態が良好
定期的なメンテナンスができる

費用:

100万〜250万円程度(インプラントの本数により異なる)

重要な注意点:

外科手術に伴うリスク(術後の痛み、腫れ、出血、感染など)定期的なメンテナンスを怠るとインプラントが脱落するリスク

コーヌスクローネ義歯(自由診療)

概要:

残存歯を削って金属の内冠を被せ、その上に入れ歯(外冠)を被せる

メリット:

✓ 金属の留め金が見えない
✓ 比較的安定性が高い

デメリット:

⚠ 健康な歯を大量に削る必要がある
⚠ 神経を取る処置が必要になることが多い
⚠ 土台の歯に大きな負担がかかる
⚠ 歯根破折のリスクが高い
⚠ 費用が非常に高額(50万〜150万円程度)
⚠ 製作が難しく、対応できる歯科医院が限られる
⚠ 土台の歯を失うと作り直しが必要

当院の見解:

コーヌスクローネ義歯は、健康な歯を大量に削り、将来的に歯根破折のリスクが高いため、当院では推奨していません。審美性を求める場合、ノンクラスプデンチャーやマグネットデンチャーなど、より歯に優しい選択肢をお勧めします。

3. 入れ歯選択の比較表

入れ歯の種類

5種類の入れ歯(レジン、金属床、ノンクラスプ、磁石、インプラント)の性能・費用の比較表

注: 評価は一般的な傾向であり、個人差があります。

4. 入れ歯選択のポイント

自分に合った入れ歯を選ぶための優先順位別フローチャート(費用・審美性・機能性からの選択)

優先順位を決める

何を最優先しますか?

1. 費用を抑えたい → レジン床義歯(保険)
2. 審美性(見た目) → ノンクラスプデンチャー、マグネットデンチャー
3. 咀嚼力(噛む力) → 金属床義歯、インプラントオーバーデンチャー
4. 違和感の少なさ → 金属床義歯、インプラントオーバーデンチャー
5. 長期的な耐久性 → 金属床義歯、インプラントオーバーデンチャー

欠損歯の本数・位置

1〜3本の部分欠損: ノンクラスプデンチャー、ブリッジ、インプラントも検討
4本以上の部分欠損: 金属床義歯、マグネットデンチャー
総入れ歯: レジン床義歯、金属床義歯、インプラントオーバーデンチャー

全身状態・年齢

若年〜中年: より長期的な選択肢を検討
高齢: 着脱のしやすさ、メンテナンスの容易さも考慮
全身疾患がある: インプラント手術ができない場合も

予算

保険範囲内: レジン床義歯
〜30万円: ノンクラスプデンチャー、部分的な金属床義歯
30万〜100万円: 金属床義歯、マグネットデンチャー
100万円以上: インプラントオーバーデンチャー

5. 治療のリスクと注意点

入れ歯の定期メンテナンスの重要性と、メンテナンスを怠った際のリスク(歯茎の吸収、破損)の比較イラスト

すべての入れ歯治療には、メリットとデメリット、リスクがあります。

共通のリスク

⚠ 違和感や痛み(特に初期)
⚠ 発音への影響
⚠ 咀嚼効率の低下(天然歯の30〜60%程度)
⚠ 定期的な調整が必要
⚠ 数年ごとの作り直しが必要な場合がある

インプラント手術を伴う場合

⚠ 手術のリスク(痛み、腫れ、出血、感染)
⚠ 神経損傷のリスク(まれ)
⚠ 骨結合が得られないリスク
⚠ インプラント周囲炎のリスク

インプラント手術を伴う場合

⚠ 手術のリスク(痛み、腫れ、出血、感染)
⚠ 神経損傷のリスク(まれ)
⚠ 骨結合が得られないリスク
⚠ インプラント周囲炎のリスク

定期メンテナンスの重要性

すべての入れ歯において、定期的なメンテナンスが不可欠です

適合状態のチェック
噛み合わせの調整
残存歯の健康チェック
インプラントのチェック(該当する場合)

メンテナンスを怠ると

入れ歯の破損
残存歯への悪影響
インプラントの脱落(該当する場合)
顎骨の吸収

6. よくある質問

Q1: 保険の入れ歯と自費の入れ歯、何が一番違いますか?

A: 最も大きな違いは、使用できる材料と設計の自由度です。保険では材料や設計に制限がありますが、自費では患者様の状況に最適な材料と設計を選択できます。

Q2: 入れ歯はどのくらい持ちますか?

A: 適切なケアとメンテナンスにより、5〜7年程度使用できることが多いです。ただし、歯茎の変化により、それ以前に作り直しが必要になることもあります。

Q3: 入れ歯を作り直すことはできますか?

A: はい。保険の入れ歯は一定期間(通常6か月)経過後、自費の入れ歯はいつでも作り直すことができます。

Q4: 入れ歯とインプラント、どちらが良いですか?

A: 一概には言えません。咀嚼効率や装着感ではインプラントが優れていますが、費用、外科手術の必要性、全身状態などを総合的に考慮して決定します。

Q5: 一度作った入れ歯が合わない場合、調整できますか?

A: はい。通常、製作後数週間〜数か月は調整期間として、痛みや違和感がある部分を調整します。遠慮なくご相談ください。

7. 入れ歯治療の流れ

ステップ1: カウンセリング・診査

お悩みやご希望をお伺い
口腔内の状態を詳しく検査
レントゲン撮影

ステップ2: 治療計画の立案

複数の治療選択肢の提示
それぞれのメリット・デメリット、費用の説明
患者様のご希望と状況に応じた最適なプランの提案

ステップ3: 型採り・噛み合わせの記録

精密な型を採取
噛み合わせの記録

ステップ4: 試適(仮合わせ)

仮の入れ歯で噛み合わせや審美性を確認
必要に応じて修正

ステップ5: 完成・装着

完成した入れ歯を装着
使用方法の説明
初期調整

ステップ6: 調整期間

数週間〜数か月かけて細かく調整
痛みや違和感があれば随時調整

ステップ7: 定期メンテナンス

3〜6か月ごとの定期検診
適合状態のチェックと調整

まとめ

入れ歯選択のポイント:

1. 優先順位を明確にする: 費用、審美性、咀嚼力、違和感など
2. 複数の選択肢を比較する: 保険・自費、様々なタイプ
3. メリットとデメリットを理解する: すべての治療にリスクがある
4. 長期的な視点で考える: 初期費用だけでなく、メンテナンスや作り直しも考慮
5. セカンドオピニオンを活用する: 特に高額な治療の場合
6. 定期メンテナンスの重要性を理解する: どの入れ歯も定期的なケアが必須

十分に納得した上で治療を開始してください。 疑問や不安がある場合は、遠慮なくご質問ください。

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