重度の虫歯について - 虫歯治療 | 歯医者・歯科

虫歯が進行し、重度の状態(C3・C4)になると、激しい痛みに悩まされたり、歯を失ったりするリスクが高くなります。
ひどい虫歯の治療は困難を伴いますが、諦める必要はありません。
この記事では、重度の虫歯の判断基準から、症状、治療法、そして抜歯後の選択肢まで、詳しく解説します。

当院にはひどい虫歯がたくさんある患者様がご来院されます。
恥ずかしがる必要はありません！
どの様な状態でもきれいに治療する事が可能です！

この様な方々でもきれいに治療できています。

虫歯がたくさんできてしまうと…

・恥ずかしい
・怒られないか心配
・治したくても何回も通えない
・怖くて行けない

などの理由で歯科医院から足が遠のいている方がたくさん
いらっしゃいます。

当院は同じお悩みの方ばかりです。 お気軽にいらしてください！

1. 虫歯の進行度(C0〜C4)とは

虫歯は進行度合いによって5段階(C0〜C4)に分類されます。

• C0:エナメル質の初期脱灰。再石灰化で改善可能
• C1:エナメル質の虫歯。小さな穴が開く
• C2:象牙質まで達した虫歯。冷たいものがしみる
• C3:歯髄(神経)まで炎症が及んだ状態。激痛がある
• C4:歯髄が壊死し、歯が崩壊し始める

このうち、C3とC4が重度の虫歯と呼ばれ、治療が困難になります。

2. 重度の虫歯(C3・C4)の判断基準と症状

C3の判断基準と症状

• ・ズキズキ、ジンジンとした激痛
• ・痛み止めが効きにくい
• ・痛みで眠れない
• ・頬が腫れる
• ・レントゲン検査で虫歯が神経近くまで達しているのが確認できる

C4の判断基準と症状

• ・歯が崩れて穴が大きい
• ・歯ぐきが腫れて膿が出る(歯槽膿瘍)
• ・歯が浮いた感じがする
• ・噛むと痛い
• ・痛みがない場合もある(神経が死んでいるため)
• ・レントゲン検査で歯の根の周りに大きな感染領域(根尖病巣)が見られる

3. C3・C4の虫歯の治療法

歯内療法(根管治療)

C3やC4の虫歯でも、歯根が残せる場合は歯内療法(根管治療)で歯を保存できることがあります。歯内療法の手順は以下の通りです。

• 1. 麻酔をしてから虫歯を削る
• 2. 感染した神経を取り除く
• 3. 根管を徹底的に洗浄・消毒する
• 4. 特殊な薬剤で根管を詰める
• 5. 歯冠部を削って被せ物(クラウン)を装着し、歯を保護する

通常、歯内療法は数回の通院で完了しますが、1〜2ヶ月ほどかかることもあります。
被せ物の種類によっては、さらに時間を要する場合もあります。

抜歯

重度の虫歯で、歯内療法では対応できない場合は、抜歯が必要になります。
抜歯後は、インプラント、ブリッジ、部分入れ歯などで歯を補うことになります。

4. 抜歯が必要になるケース

以下のようなケースでは、抜歯が検討されます。

• ・歯の大部分が崩壊している
• ・歯根が割れている(歯根破折)
• ・歯周病が進行していて歯がグラグラする
• ・根尖病巣が大きく、歯内療法では治癒が見込めない

歯科医師が歯の状態やレントゲン画像を総合的に判断し、抜歯の必要性を判断します。

虫歯が進行しすぎて根がむし歯菌に完全に侵されてしまっている場合は残念ながら抜歯しなくてはいけません。抜歯後はブリッジ、インプラント、入れ歯の処置がございます。
抜歯する歯や周りの歯の状況によってどの方法が適しているか決まります。

1本抜歯の場合、顎の骨や、両隣の歯の状態にもよりますがブリッジや入れ歯、インプラントなどが可能です。

2本抜歯の場合は入れ歯かインプラントになります。

3本以上抜歯の場合でも入れ歯かインプラントが可能です。

以上の様に、どんな状態でも治療方法はございます。

治療費

抜歯は1本0円（税込）です。
入れ歯はスマイルデンチャーが1個0円（税込）です。

5. 抜歯後の治療オプション

インプラント

インプラントは、歯が失われた部分の顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を被せる治療法です。自分の歯のように見え、噛む力も強いのが特徴です。

ブリッジ

ブリッジは、失われた歯の両隣の歯を削って被せ物(クラウン)を装着し、その間に人工の歯をつなげる治療法です。自分の歯のような見た目と噛み心地が得られます。

部分入れ歯

部分入れ歯は、失われた歯の部分に取り外し可能な人工の歯を装着する治療法です。他の歯を削る必要がなく、比較的安価でできるのがメリットです。

抜歯する歯の本数や、周りの歯の状態によって、適した治療法が異なります。

• ・1本の抜歯:ブリッジ、入れ歯、インプラントが選択肢
• ・2本の抜歯:入れ歯かインプラント
• ・3本以上の抜歯:入れ歯かインプラント

6. 治療オプションの比較

見た目・噛む力・耐久性

• インプラント:見た目が自然、噛む力は自分の歯の80〜90%、耐久性は20年以上
• ブリッジ:見た目は自然、噛む力は60〜70%、耐久性は10〜15年程度
• 部分入れ歯:人工歯の部分が目立つことも、噛む力は30〜40%、耐久性は5〜7年程度

費用・治療期間

• インプラント:1本30〜50万円、治療期間は3〜6ヶ月
• ブリッジ:1歯10〜20万円、治療期間は1〜2ヶ月
• 部分入れ歯:1個20万円前後、治療期間は2〜4週間

メンテナンス

• インプラント:定期的なメンテナンスが必要
• ブリッジ:隣接する歯を清掃する必要あり
• 部分入れ歯:毎日の手入れが必要

7. 重度の虫歯の予防法

ひどい虫歯を防ぐには、以下のようなポイントに気をつけましょう。

• ・毎日の歯磨きを丁寧に行う(特に寝る前の歯磨きが重要)
• ・定期的に歯科検診を受ける(半年に1回が目安)
• ・歯に痛みや違和感を感じたらすぐに歯科医院を受診する
• ・糖分の多い食べ物や飲み物は控えめにする
• ・タバコは避ける(喫煙は虫歯のリスクを高める)

虫歯の初期段階で発見し、早期に治療することが何より大切です。
日頃からのセルフケアと、定期的な歯科検診を習慣づけましょう。

8. まとめ

重度の虫歯(C3・C4)は、激しい痛みを伴い、放置すれば歯を失うリスクが高くなります。歯内療法で歯を残せるケースもありますが、状態によっては抜歯が必要になることもあります。

抜歯後は、インプラント、ブリッジ、部分入れ歯のいずれかで歯を補うことになりますが、それぞれにメリット・デメリットがあるため、歯科医師とよく相談して選択することが大切です。

ひどい虫歯でも、諦める必要はありません。できるだけ早期に歯科医院を受診し、適切な治療を受けることで、健康的な口腔環境を取り戻しましょう。定期的な歯科検診と、日頃のセルフケアを怠らないことが、虫歯予防の第一歩です。