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監修:顧問指導医: 永山 幸
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芸能人の方の中にも、受け口の方がしばしばみられます。
もしかしたら、かわいい、美人だなと思っている方が、気づかなかったけど受け口だったということもあるかもしれません。
実は、受け口の方の顔つきには特徴があり、受け口かどうかが顔つきから判断することもできます。
今回は、受け口の方の顔つきについてお話しします。
受け口、すなわち下顎前突症では、特徴的な顔つきを呈します。
骨格性の受け口の多くの場合、下顎骨の前下方への成長が過剰になっています。このため、正面から見ると面長な顔つきになります。
成長方向にずれがなければ、正面から見た顔つきは左右対称ですが、成長方向が左右のいずれかにずれていた場合は、左右非対称な顔つきになってしまいます。
また、受け口の方の多くは、下唇が厚く垂れているので、上唇と比べて下唇が厚ぼったく見える傾向があります。
骨格性の受け口、すなわち骨格性の下顎前突症では、コンケイブタイプ(Concave Type)と呼ばれる特徴的な横顔を呈します。
コンケイブとは、陥凹を意味する言葉です。
すなわち、鼻や上顎などの顔の中央部より、下顎の方が前に出てくるために、三日月のように中央部分が凹んだ顔つきになります。
下顎の前歯が上顎の前歯より前になるため、笑顔にも影響が出ます。
笑顔になると上顎の前歯の方が下顎の前歯よりも目立つものですが、受け口の方は、下顎の前歯の方が前に出ているため、下顎の前歯の方が上顎の前歯より目立ちます。
中には、上顎の前歯が下顎の前歯に隠されて見えないこともあります。
また、受け口の方は口を閉じると口角が下がってしまいます。下顎が過剰に発達していると口を閉じる際に力が入るため、への字口のような見た目になってしまうのです。
受け口による横顔の評価方法のひとつにEラインがあります。
Eラインとは、鼻先と下顎の先端を結んだラインで、アメリカ人歯科医師のロバート・リケッツによって提案されました。
Eラインは、アメリカ人が提唱した判定方法ですから、あくまでも欧米人を対象とした判定方法です。
東洋人である日本人の骨格に必ずしも合致した判定方法ではありません。
ですが、特殊な器具も必要なく、誰でも手軽に判断できるとあって、我が国でも横顔の評価方法として広く利用されています。
Eラインと上口唇や下口唇がどのような位置関係にあるのかで、理想的な横顔かどうかを判断します。
横顔の写真で判断することもできますし、実際に鼻先と下顎の先端に定規を当てて判断することもできます。
理想的なEラインと唇の位置関係については、時代によって若干違いがありますが、おおむねEライン上に上口唇と下口唇があるのが理想的とされています。
では、受け口の方は、Eラインと唇がどのような位置関係になるのでしょうか。
受け口の方、特に骨格性の下顎前突症の方は、下顎が前下方に突出していることが多いです。
このために、上口唇と下口唇がEラインに触れることはありません。
Eラインよりも後ろに下がるようになります。
なお、上顎と下顎の前歯の噛み合わせだけで受け口になっている歯性の下顎前突症の方では、Eラインと上口唇と下口唇の位置関係がさほどずれていないこともあります。
今回は、受け口の顔つきについてご説明しました。
受け口になると顔つきに
①面長になる
②下口唇の厚みが増す
③顔の中央付近が凹んだ横顔になる
④笑ったときに下顎の前歯が目立つ
などの影響が出ます。
顔つきの可愛さ、美しさは、顔の下部分や口元だけで判断するものではありませんし、個人個人の価値観によって異なるものです。
しかし、受け口とそうでない方を比べると、受け口でない方がかわいい、美しいと見られることが多いです。
ワンランク上の可愛らしさ、美しさを目指すためにも、受け口の解消を検討してみてはいかがでしょうか。